エピード1
“さくら”との出会いで始まったボーダーライフ☆
そして“さくら”が教えてくれた大切なもの


ボーダーコリー“さくら”が我が家に来たのは

我が家には現在10歳になるひとり娘がいます。この子が小さい時から犬好きで大型犬でも小型犬でもいたら触りたがる子どもでした。「ワンワン」がほしいと常に言っておりました。
幼稚園の頃からどうしようもなく「飼いたい」と言いだし、小学校に行く頃には「絶対に飼ってほしい」と言うことで約束をさせられてしまいました。そして、最初は小型犬が飼いやすいと思い、チワワやパピヨンなどが候補に挙がっておりましたが、どうせ飼っても娘は犬の世話をしないと思ったので、「お父さんの飼いたい犬を飼う」と言い切りました!そこで、子どもの頃から犬好きの私は、名前は知らなかったのですが羊を追っかける鋭く機敏な犬、動きも良く、賢そうな「気になる犬」にしようと決めました。その犬こそボーダーコリーでした。

 その当時、ブリーダーさんたちの知り合いがほとんどなく、岡山、倉敷のペットショップに足を運んでいた時に、「たまたま」生後50日の“さくら”に巡り会えたのがボーダーコリーとの付き合いの始まりです。

これまで、飼ったことのある犬のなかで、特に印象に残ったのは16年間一緒に生活を共にしたチワワの“ロッキー”でした。どこに行くのもほとんど一緒で家族の一員でした。16年間も生活を一緒にしましたので思い出が一杯ありまして、今でも時々思い出すことがあるほどです。この“ロッキー”から犬の良さを学んだことが現在のボーダーコリーへと繋がっています。




遺伝疾患について

犬には、目、歯、股関節形成不全、てんかん、CL、TNSなどのように多くの疾患がありますが、子犬の段階では疾患があるかどうかわからないことが多く、見分けがつかないのが現状です。また、生活環境やあたえる食べ物によっても影響があることが考えられます。これからワンちゃんを家族として迎えいれる方及び交配を考えておられる方はできるだけ勉強されたうえ、衝動的な購入はさけたほうがよいかと思います。そして、信頼のおけるペットショップやブリーダーさんたちに相談することや、両親犬と接触することなどをおすすめします。

ボーダーコリーを含めまして犬は遺伝率が非常に高く、良いことも悪いことも遺伝します。例えば、遺伝疾患を持っている犬とそうでないクリアな犬が交配すると、約40数%の確率で遺伝疾患を受け継ぎます。また、遺伝疾患のある犬と犬が交配すると、約90%以上の確率で遺伝疾患が受け継がれます。このようなことで私自身いろいろ勉強をした結果言えますことは、血統書や飼おうとしている犬種に詳しい方に相談することが望ましいということです。また、生活環境などを考慮して犬種など慎重に選ぶことをおすすめします。


フリスビードックへの道 ○彡

 2000年4月25日に我が家にやって来た“さくら”は池田動物園のペットショップからでした。お父さんは“アービーくん”(岡山市内在住)、お母さんは四国に在住しているとのことでした。ショップの店長より、「これまでの兄妹犬はフリスビーで活躍しているそうですよ」とお話がありました。しかしながら、私にはフリスビーを教える知識も経験もないので、ほとんど期待もせず一般的な家庭犬として受け入れることにしました。

そして、“さくら”が生後半年を迎える頃に、池田牧場から「しつけ訓練の指導を受けないか」とお誘いがあり、とりあえず参加することにしました。担当の先生の指導及び相性がよかったこともり、最初は「いやいや」行っていた“さくら”も行くたびに多くの仲間ができ「見る見る」うちにいろんなことができるようになりました。まず、トイレのしつけは、既に自宅での訓練において2週間ほどでおぼえており、お手、おかわり、伏せなどは朝飯前って感じでした。ほんとに、覚えていく能力にはすばらしいものがあり、噂で賢い犬と聞いていたボーダーコリーの存在がかなり大きくなり、驚かされました。

 スクールで歩行、待て、座れ、伏せ、立てなどの基礎的なことを教わる一歩で、フリスビーの練習としまして「夜な夜な」自宅近くの公園で“さくら”と私のデイスクの奪いあいをすることなどで興味を持たせるようにしていきました。少しずつ上達をしていくことが大切であり、無理なことはせず、のんびりやるのが基本です。生後8ヶ月頃のある日、デイスクを投げると見事にナイスキャッチをしました。その時、最高に誉めまくり、“さくら”を抱きしめて思いっきり喜んであげるとそれからは、更にデイスクが大好きな犬になっていきました。ご飯をたべることよりもフリスビーをすることが一番の優先事になっています。例えば、「フリスビー!」と発言したらすぐにデイスクをくわえてもてるようになりました。

公園や河川敷で時々フリスビーの練習や遊ぶことを重ねていき、ついに2002年4月28日、岡山でのフリスビー大会でデビューし、初めて参加した『さくら&喜多秀樹』の成果は期待したよりよくて、まずとにかく“さくら”は第1投目をキャッチしてくれました。その瞬間、私は感動で一杯でした、2投目からのスローはあまり覚えておらず、すべてにおいて満足しました。これ以来、デイスクドック大会にどっぷりつかってしまい、現在2年目のシーズンを爆走中です。



私の経験上をポイントごとにまとめてみました

@飼い主さんの意識が大切

 
どんな立派で優秀なボーダーコリーであっても、指導する飼い主さんが正しいしつけや方法を誤るとボーダーコリーとしての能力を発揮する事ができないことがあります。また、ボーダーコリーの習性や特徴をよく理解しておくことも必要です。この点との関連で、知人のボーダーコリーの頭がよすぎて手に負えず、訓練所で訓練をお願いしたケースもあることを知っておいてください。 

Aしつけ訓練を必ずおこなうこと

デイスクドック大会やフリスビー大会に参加する以前に、基本的なしつけ訓練などをしておかないと、他のワンちゃんや人に迷惑をかけることがありますのでしっかり訓練をしてください。そして、自分のワンちゃんは自分の手で訓練することが必要です。もし他人にしてもらうよなことであればこの先、デイスクの訓練などはまず難しいと思ってください。また、ワンちゃんと人のマナーは絶対に守ることも大切です。


B動く物に反応する習性がある
特にボーダーコリーは動く物に反応する習性があり、例えば、散歩中にバイク、車などに向かって行くことがあります。このような習性はボーダーコリーのごく普通の感覚だと考えられます。このような習性をボール遊びなどに向けていかし、デイスクにも興味を持たせることを心がけておかれるとよいと思います。

Cデイスクドックへの訓練
@Bまでのことをよく踏まえて、焦らず段階をひとつずつクリアしていくことが将来へ繋がります。また、デイスクドックはケガなども伴いますので、無理な指導や危険な場所では絶対にしないようにしてください。例えば、コンクリートやアスファルト上での練習はワンちゃんの足・腰を痛め、股関節を悪くする原因になりますので注意してください。デイスクドック大会等の開催場所は芝生上です。また、ボーダーコリーは他の犬種に比べて身体の成長がやや遅いので、1才あるいは1才半をむかえるまでは激しい運動やジャンプをできるだけさけた方がよいかと思われます。
 
最初は至近距離でボールを投げて、無理のないキャッチ&レトリーブを繰り返すことをおすすめします。次に、ボールをもって帰って来たら、放す訓練もする。(放せ!と言いながらボールを取り上げ、自ら放した時は最高に誉めまくる)これは非常に大切です。なかにはもって帰って来てきても放さないワンちゃんが結構多く、指導に悩んでいる飼い主さんが多いようです。特に、デイスク競技などに参加していく考えがおありでしたら、きっちりと訓練をしておくことが大切です。


 
ボールの次はデイスクを至近距離で投げてデイスクに飛びつかせることをおすすめします。デイスクに反応を持たせることが大切です。引っ張り合いや隠したりしてどんどん興味をもたせていくことを繰り返す。そして、スローして追いかけていくようになれば、後はかけた時間に応じて、少しずつできるようになってきます。


最後に・・

ボーダーコリーは、人間のパートナーになれる存在であるということを付け加えておきます。つねに飼い主さんの次の行動をみて指令を待っている状態にいます。ひとりぼっちや、狭いところに閉じこめることはストレスの原因になることもありますので、遊びが大好きになれるような走り回る環境をつくってあげてください。

 一度飼い始めますと、十数年のつきあいになりますので、家族の一員としてワンちゃんの性格、特徴などを考慮したうえ、犬それぞれにあった方向を飼い主さんが考えられて、大切に育ててください。  

以上のことで、何かご質問やご意見がありましたら、お気軽にメールをください。
また
書き込みなどをしてくださっても結構です。いつでも待ってます!           

さくらの父より 2004年2月2日